谷川の湯 あせび野(静岡県/天城湯ヶ島温泉)

こんにちは、はやっちです。
宿泊レコメンド(国内旅館編):今回は、静岡県・中伊豆の、天城湯ヶ島温泉 谷川の湯 あせび野 の情報です。(※この旅館に宿泊したのは、2019/02/26 – 1泊 です。)

基本情報

谷川の湯 あせび野 は、伊豆半島のほぼ中央に位置する天城湯ヶ島にあります。渓流沿いに建つ、緑豊かな自然に抱かれた宿です。全18室の客室すべてに源泉掛け流しの露天風呂が付いており、静かなプライベート空間で心底から寛げます。夕食は季節を味わう懐石料理で、伊豆の海の幸・山の幸を堪能できます。また朝食は和食・洋食から一人ずつ選べるのも嬉しいです。
 

館内の施設について

  • 客室18室 定員50名様 – ロビー及び18室全室Wi-Fi利用可
  • 野天風呂「世古の湯」(男・女)、 「うたせ湯」(男・女)
  • 貸切風呂「川の湯(やませみ・かわせみ)」、「山の湯(かざはや)」、猫越川の「寝湯」※いずれも到着後にお部屋からの予約制
  • ダイニング「旬香団人倶」 個室19室
  • 売店「庄の家」
  • 駐車場20台
  • 全室ブルーレイ視聴可

※パブリックスペース(食事処を含む)は禁煙です。
※各客室にi-Pad完備。貸切露天風呂の入浴予約に利用できます。
 

アクセス

公共交通機関を利用する場合

JR東海道新幹線三島駅→私鉄伊豆箱根鉄道修善寺行き約32分修善寺駅下車→中伊豆東海バス修善寺駅前5番の乗り場から河津・昭和の森行き約30分湯ヶ島下連絡後送迎有行き→タクシー約5分
 

自家用車を利用する場合

沼津I.C.(東名高速)または長泉沼津I.C.(新東名高速)から伊豆縦貫道→伊豆中央道→修善寺道路→国道136号線~414号線で約50分

 

お泊りレポート

この日(2019/2/26)は午前中に車で自宅を発ち、筏場のわさび田と浄蓮の滝へ立ち寄った後に、15時過ぎに旅館に到着しました。

チェックイン

こちらが旅館正面の入り口です。
外観に華やかさはありませんが、田舎の温泉宿ならではの落ち着いた雰囲気。

「玄関」と書かれた立て札の横にある細い石畳を奥へと進み、建物の方へと向かいます。

石畳の先にある暖簾(のれん)をくぐり…

玄関の扉を抜けて建物の中へ。

玄関を入るとすぐ左側にフロントがありますが、ここはそのまま通過しました。
ちなみに玄関・フロントは地上2階です。

フロント前を通り過ぎたその奥はロビーラウンジになっています。

ロビーラウンジのテーブルでチェックインの手続きと共に、ウェルカムドリンク&スィーツが提供されました。スィーツは抹茶スフレでした。

チェックインを終えたら、客室へと移動。
今回は泊まるのは、2階「山の蔵」のお部屋です。

山の蔵「203」号室に入ります。

お部屋は10畳の和室(+踏込2畳)でした。
手前には、どーんと大きなテーブルが。

テーブルの向こう側には こたつ も。
更にその奥にはテラスが見えます。

こじんまりした可愛い こたつ でした。

こたつは、掘りごたつ になっていましたよ。

テラスにはテーブルと椅子が。
正面に流れる川を見下ろすことができます。

部屋付露天風呂の洗面スペースです。

タオルがかかっているパイプは、タオルウォーマーになっています。今まで数多くのホテルや旅館に泊まりましたが、このようなタオルウォーマーが備わっているお部屋は初めてでした。ちゃんとタオルが温まってましたよ。

小さめのお風呂は無双窓付きの半露天タイプ。窓を閉めれば内風呂風になります。

踏込スペースには茶器類やポット、簡易な食器棚が設置されています。

冷蔵庫の中身はご覧のとおり。
2リットルのミネラルウォーターだけは無料、その他は有料なのでチェックアウト時に精算が必要です。

トイレも清潔感が溢れ、快適でした。

館内着は、浴衣と作務衣から選べます。

テーブルの上にはタブレット端末 “ i-Pad ” が置かれていて、これを使って貸切露天風呂の予約ができます。
4つある貸切風呂の中から、猫越川の「寝湯」を16:30~予約しました。

Wi-Fiは、ロビー等パブリックスペースだけでなく、各部屋毎にアクセスポイントが設定されていました。

貴重品保管用の金庫です。

館内用スリッパです。
大浴場などで他のお客様と履き違えを防ぐため、目印を描けるようにマジックが用意されていました。

お部屋のキーです。
宿泊人数分(2人分)用意していただけました。
お風呂から部屋に戻るタイミングがずれるので、人数分のキーがあると助かります。
 

入浴

作務衣に着替えたところで、夕食前に温泉で「ひとっぷろ」浴びたい~!

まず最初に16:30~予約した貸切風呂の猫越川の「寝湯」に入り、その後に大浴場の野天風呂「世古の湯」へ行くことにしました。
 

貸切露天風呂 ~ 猫越川の「寝湯」

猫越川の「寝湯」は、 猫越川の最も近くにある野趣に富んだ露天風呂だそうです。

猫越川の「寝湯」へ行くには、旅館の建物から外へ出て川の方へ歩きます。

貸切風呂へ向かう出入口には外履き用の下駄やスリッパが用意してあるので、ここで履き替えて外へ出ました。

路面の矢印に沿って歩いて行くと・・・

川岸に向かって下りていく石段~下り坂がありました。

川に向かって下りて行くと・・・

途中に分かれ道があり、猫越川の「寝湯」は右側へ。

矢印に従って更に進むと・・・

ありました!
猫越川の「寝湯」です!!

脱衣所で服を脱いで・・・

これが猫越川の「寝湯」です!

あ~ いい湯だなぁ!
その名のとおり、 寝ながら湯浴みが楽しめました。
 

大浴場 ~ 野天風呂「世古の湯」

猫越川の「寝湯」から上がったら、その足で館内にある大浴場「世古の湯」へ行きました。

世古の湯があるのは地下1階です。
入口には「川底泉・世古の湯」と掲げられていました。

この時は向かって左側が男湯でした。 午前1時に男女が入れ替わるので翌朝は女湯になります。
午後14:30~翌朝10:30まで自由にご入浴できます。

脱衣所です。レトロな雰囲気でした。

そして、こちらが洗い場。

野天風呂と呼ぶに相応しい! 広々としたお風呂です。

川石を配して自然のままの情趣が溢れていました。

圧倒的な開放感で、とても癒されます。

屋根で薄暗く大きな川石が入り組んで洞窟っぽい(?)場所もありました

こういう雰囲気でお湯に浸かるのは、とても落ち着きます。

思いっきり身体を伸ばして、心身ともにリラックス。日頃の疲れを癒すことができました。

もちろん源泉かけ流しで、泉質は単純温泉とカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉の混合泉です。無色透明でクセは少ないながら 美肌効果、筋肉痛、疲労回復など、薬用効果が高いのが特徴だそうです。
 

夕食~就寝

温泉に浸かってリフレッシュした後は、お楽しみの夕食タイムです。
18:30に、1階のお食事処へ移動しました。

ここがそのお食事処の入口です。「旬香団人倶」=「しゅんこうだいにんぐ」と読むそうです。

この個室に通されました。大きなテーブルと、窓のところは坪庭になっています。

献立です。お料理名を見ただけではどんなものが出てくるか想像できないものも一部あり、出てくるのが楽しみでワクワクしてきました。

最初からテーブルに置かれていたのが <箸付>:寅河豚白子羽二重蒸し(百合根、クコの実、洗い葱、ポン酢餡)

乾杯はビールで! あせび野で提供される生ビールは、キリン「一番搾り」でした。

箸付の次に運ばれてきたのは <前菜>:子持昆布と花山葵の浸し(糸花鰹)、なまこ友和え(柚子)、大豆と昆布(冬茹椎茸)、鯛昆布〆手毬寿司(木の芽)、海老チーズ焼き、梅人参、一寸豆

<前菜>つづき:海老チーズ焼きの尻尾の下にある器は、蓋を開けると写真のように「大豆と昆布」が入っています。

<吸物>:蛤真丈(菜種、白木耳、赤海苔、木の芽)

そして、お刺身~♪<造里>:本日の鮮魚(あしらい一式)

続いては<焼物>:鰆塩焼き(鮑玄米揚げ、蕪、菊菜ソース、煎り唐墨、カリフローレ、スティック牛蒡、デトロイト)

ここでドリンクのおかわりです。2杯目は赤ワインを注文しました。フランス産の「シャトー・ディユレイ・ルージュ」です。

<中皿>:和牛サーロインステーキ(南京、薩摩芋、プチベール、アスパラ、ニンニクチップ、粗びきマスタード、赤ワインソース、岩塩)

<強肴>:芹と白魚と海老のかき揚げ(苺天ぷら、こごみ、煎り出汁、大根おろし、生姜、黒い塩)

<鍋物>:鱈、雲子、豆富、水菜、白葱、柚子

鍋の具をお椀に移して、いただきます!

<食事>:ちらし寿司(ずわい蟹、いくら、うすい豆、錦糸玉子、生姜)
<留椀>:なめこ、三つ葉

<水物>:黒胡麻プリン、メロン、パイナップル、抹茶アイス、ガトーショコラ、セルフィーユ

夕食は以上です。
美味しくて、ボリュームも十分で、大満足の内容でした。
 

夕食を終えたら部屋に戻って、こたつでテレビを見ながらまったり…
そのうち眠くなってしまい、気づいたら布団にもぐって夢の中でした。
 

起床~入浴

一夜明けて、目覚めたら朝飯前のお風呂です。

最初に客室の露天風呂に入りました。

その後は再び大浴場の野天風呂「世古の湯」へ

昨日とは男女の浴場が入れ替わっていました。

ゆったり広々として、やっぱり気持ち良かったです。朝からいい気分でした。
 

朝食~チェックアウト

朝風呂の後は朝食です。
8:00~ 昨夜の夕食と同じ「旬香団人倶 」の個室でした。

相方は、和食でした。

そして僕は洋食を選びましたよ。

写真のようなメニューで、次々と提供されました。

朝食後は一旦部屋に戻り、チェックアウト時間(10:30)ギリギリまでのんびり寛がせていただきました。
 

予約について

今回は JTBホームページ でオンライン予約しました。

部屋タイプお約束の「 温泉露天風呂付 和室10畳+踏込2畳 渓谷側 お約束プラン」で、2名1室利用¥57,456(@28.728×2名)消費税・サービス料込みでした。

まとめ

嵯峨沢館 の姉妹館だけあって、客室や浴場、館内施設、そして料理など全体的にクオリティーが高かったです。静かで落ち着ける雰囲気も加わり、チェックインから翌日のチェックアウトまで思う存分存分にリラックスして寛げ、贅沢な時間を過ごせます。貸切風呂、大浴場、そして客室付の露天風呂はいずれも情緒に溢れ、お湯に浸かると一気に体中の力が抜けてしまいました。サービス・接客態度は普通(悪くはないが、特別に優れているというわけでもない)。むしろこのレベルの旅館であれば、もうちょっと痒い所に手が届くサービス、気配りや心配りがあるのではと勝手に期待していたところもあり、その点では少しだけ物足りなさを感じてしまいました。とはいえ、それを煩わしく思う宿泊客も最近は多いかもしれませんので、自分たちだけの時間を楽しみたいならむしろ丁度良いのかもしれません。個人的な満足度は、5点満点で「4点」です。

 

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