社是・社訓・経営理念を読んでみる – 株式投資銘柄を選ぶ

こんにちは、はやっちです。

株を買うとき、あなたが銘柄を選ぶ根拠は何ですか？
いろんな理由があると思いますが、今回は 社是・社訓・経営理念を読んでみる ということを提案してみたいと思います。

企業のスローガンである社是を読むことで、買おうかどうか迷っている会社についての新しい発見や思わぬ気づきがあれば、それにより自分なりの新たな投資判断基準とすることができるかもしれません。

※社是・社訓・経営理念＝以下、「社是」とします

ダメな社是とカッコイイ社是

本記事は、執筆にあたりコミックインベスターZ(第7巻) を参考にしています。
インベスターZ(7) の credit.55 によれば、社是は「ダメな社是」と「カッコイイ社是」とに二分されます。

以下のような社是が、ダメな社是の特徴です。

対してカッコイイ社是は、例えば、インベスターZ(第7巻)では、次のような社是が紹介されています。

それぞれの社是について、コミックの登場人物たちは以下のようなコメントをしています。

出光興産の「人間尊重」については、

一見　地味であたり前の言葉だけど
人間を大事にする会社である・・・
このことをシンプルにわかりやすく表現している

実際に創業以来ずっと
「社員は家族だ」という理念を貫き通し
クビ　定年　出勤簿　労働組合のない「四無主義」を
2006年の上場前まで掲げていた

日清食品の「決断なき上司は無能と思え。社長に直訴せよ。」については、

すごいストレート！
社員に向かってオレのところへ直接言いに来いと
社長が宣言している

これほど潔いスローガンは
そうはない

まわりくどいことをダラダラ言うより
ズバっと言いきっているところが
気持ちイイ！

永谷園の「味ひとすじ」については、

このセンス抜群！

会社の哲学と理念を
これほど簡潔に切れ味鋭く表した社是は
他にない

しかもそれが会社のキャッチコピーにもなっているセンスはスゴい！

コミックインベスターZ(第7巻) で社是がカッコイイと紹介されている３社の魅力的な企業について、過去5年間の株価推移を見てみましょう。

いかがでしょう？
もちろん投資については個人の判断となりますので、あえて僕の個人的な意見は述べません。
念のため参考までに、日経平均株価の過去５年推移も掲載しておきます。

社是・社訓・経営理念を知ることは、その企業の長期的な成長を予測する一助となります。

言葉の力を侮ることはできません。
言葉によって意識が高まり、その意識が行動の原動力となるからです。

優れた創業者や経営者によって生み出された社是・社訓・経営理念は、やはり優れた言葉で表されています。

言葉を大切にしている会社、ひと言に魂を吹きこんでいる企業に投資すれば、その投資はいずれ大きなリターンとなって投資家にも利益をもたらしてくれると思います。